生家跡地には長い下り坂の一本道を下って行きます。心なしかトラックの助手席から手を振ってくれている。でもうれしい。


細川家は農家で主にじゃがいも等を作っていたとのこと。副作は大根か?住所は真狩村桜川。村はずれで静かな所。五男として生まれる。
この辺一帯がじゃがいも畑だったという。細川氏は若いころ人手(ひとで)による農作業がきつく手伝いが苦手(嫌)だったらしく札幌に行くことが夢だったみたいです。

事実、高校を中退し、札幌に出て自動車修理工場で仕事をしたという。その後昼はヘルスセンターで司会。自らも歌う。
夜になるとすすきの中心のクラブ、バー、スナック等で無料でも良いから歌わせてと歌っているうちに高級キャバレーでルックスの良さと歌が上手、評判が良かったことで「バーニングプロダクション社長」にスカウトされて今日があるみたいです。

北酒場が大ヒット。「北の酒場通りには長い髪の女が似あう~」
その陰に奥様の下支え。「子供と家庭を守るから安心して頑張って」
細川氏も売れなかったら一年で帰る予定だったそうです。

私もすすきのには行きましたが「札幌クラブハイツ」
映画で裕次郎と浅丘ルリ子が踊ったのがグランドキャバレー「ミカド」。「ミカド」は全国で唯一最後まで残ったキャバレー。広いステージと十数人の演奏楽団。そんなところで歌っていたなんて素晴らしい。お客さんも指名した従業員の女性とステージで踊れるんです。若い女性もたくさんおりました。有名な歌手も出ており、当時、リーズナブル料金。

リーズナブルとは単純に安いというイメージにとらえられがちですが違うんです。その料金に対していかに充実したサービス内容の提供があるか。その料金にどれだけの満足感が得られたかのバロメーター、比較考量を表すもので安いというだけではリーズナブルということではありません。

今は札幌市北区に9階建て豪華マンションビルを所有し、1階はカラオケ、2階から7階までは賃貸マンション、残り、8、9階は居室にしているそうです。
(22歳で札幌のクラブで知り合った献身的な美人の奥様が最近、亡くなられたそうです。細川氏の身内の方が細川氏のマンションに居住し、通って闘病生活の奥様を献身的に支えたそうです。)